2016年2月16日火曜日

新しいアナリティクスの教科書

アナリティクスアソシエーション(旧アクセス解析イニシアチブ)がこれまで開催してきたセミナーの内容を元にまとめられた、解析に対する考え方が書かれている本で、解析ツールの使い方やノウハウの本ではない。



先日a2iの懇親会でいただきました。ありがとうございます!

例えば、インハウスでSEOをやっていると必ずその効果測定という壁にぶちあたる。
最近ではコンテンツマーケティングがSEOでも主流になっているが、最終コンバージョンが主流の効果測定ではその本来のROIが測りずらく、どうしても「どのくらいSNSでシェアされたか、いいねが増えたか、バズったか」や、「記事を何本書いたか」といった短期的な目に見える効果をKPIにしてしまいがち。

本書によると、KPI設定とはコンバージョンに近いアクティブユーザーを増やすことが本来の目的であるとし、ユーザーの体験に関係のないKPI設定をしてしまった事例なども紹介されている。

その他にも、カスタマージャーニーや、アナリティクスを活かすための組織やチーム作り、事業に対しての貢献をいかに可視化していくかについてなど、施策を進める上での様々な考え方のヒントを示してくれる。

アナリティクスの4か条

  1. データの背景にあるユーザー心理を発見すること
  2. ユーザーの経験価値の向上を目標とすること
  3. KPIはユーザー行動に関連し担当者が変えられる指標にすること
  4. 目標に直接コミット、運用業務と分離したチームを作ること